東西南北

 このところ、サンパウロ大都市圏内では、携帯電話を目当てにした、青少年に対する強盗殺人が相次ぎ、問題となっている。9日夜にはサントアンドレで、通学途中のパウラ・デ・フレイタス・シウヴァさん(18)が、近づいて来た強盗に携帯を差し出したにもかかわらず、胸を撃たれ、死亡した。翌10日にはサンパウロ市北部フレゲシア・ド・オーで、ロベルト・エンリケ・アラウージョ・ブラガさん(16)が近づいて来て携帯を奪おうとした強盗と口論になり、口を銃で撃たれて亡くなった。今日、彼らの世代はたいてい携帯を持っているので、この手の犯罪は誰にでも起こりうる。この年頃の子を持つ親は、気が気でないはずだ。

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 隣国でも、通称「アルゼンチンのラヴァ・ジャット作戦」と呼ばれる大型汚職に関する捜査がはじまっている。13日午前中には収賄などの疑いが持たれているクリスチーナ前大統領が担当の連邦判事のもとに向かったが、書面で書いたものを提出したのみで、質問への返答は一切せず。さらには捜査の無効も訴えたという。どこの国でも、起こっていることは似たようなものか。たまにはクリーンな政治家の話も聞きたいが。

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 12日のサッカーの全国選手権。サンパウロはスポルチに3―1で快勝し、首位をキープ。パルメイラスも1―0でヴァスコ・ダ・ガマに勝ったが、コリンチャンスはシャペコエンセに1―2で敗れ、上位浮上はならなかった。サントスは1―3でアトレチコ・ミネイロに完敗し、2部降格圏内の17位に落ちてしまった。