東西南北

 14日、イタリアのジェノヴァで橋が落ち、15日までに39人が死亡した事故は世界的に報じられた。ブラジル紙でもショッキングな写真つきで伝えられたが、その橋を建設した企業は、ブラジルの高速道建設にも関与しているという。その企業はイタリアのアトランティア社会で、ブラジル企業のベルチンと「ABコンセッソンエス」というコンソーシオを組み、サンパウロ州ではトリアングロ・ド・ソル、コリーナス、チエテ、ミナス・ジェライス州ではナセンテス・デ・ジェライスなどの建設を請け負っているという。一つ大きな事故があったからといって全てが粗悪だとは限らないが、大きな事故があっただけに気になる話ではある。

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 サンパウロ市東部サンマテウスの福音派牧師が、青少年虐待容疑で現在捜査を受けている。ペドロ・ジョルジェ・ドス・サントス・テイシェイラ容疑者(31)はこれまでに、教会で知り合った10代の少女や少年に対し、「天使のお告げだ」と称し、性行為を強要していたという。中には、容疑者の養子となった子供との交際を認めてもらうために被害に遭った女子生徒もいる。被害者は、判明しているだけでも少年2人に少女2人。同容疑者は現在、逃走中だ。

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 ウルグアイの前大統領で、退任後は上院議員になったウルグアイのホセ・ムヒカ氏が14日、上議を辞任した。理由は「疲れた」とのこと。同氏は現在、83歳と高齢でもある。同氏は個人資産が中古のフォルクス・ワーゲンのみの「清貧大統領」として知られ、反消費社会スピーチなどで、南米のみならず、日本でも有名だった。