グァタパラ入植56年祭=拓魂碑で先人231人弔う

鏡割りで祝う来賓ら

鏡割りで祝う来賓ら

 グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)は「グァタパラ移住地入植56周年祭」を7月14、15両日に同文協敷地内で開催した。初日はモンブカ墓地の「拓魂碑」前で先没者慰霊式を行い、参列者が献花と焼香を行い先人を弔った。
 モンブカ墓地で行われた先没者慰霊式は14日の午後10時半に始まり、野口泰在聖総領事、県人会の代表、グァタパラ近郊の日系団体の代表らが参列した。日本人移民231人が眠る墓地の中央に拓魂碑が建立されており、神父よる説教の後、参列者による献花と焼香が行われた。
 会館前にブラジル日本移民110周年、入植56年を記念するプレートが新設され、ジュラシ・コスタ・デ・シルヴァ市長、茂木会長、野口総領事、JICAブラジルの斎藤顕生所長らが立ち会って披露された。
 入植祭の式典では茂木会長の挨拶に始まり、来賓への記念品の贈呈などが行われた。
 会場には食べ物のブースが並び、特産の味噌、レンコン、卵や、ヤキソバ、巻きずし、てんぷら、ギョウザなどの日本食が販売された。ステージでは地元の太鼓グループの演奏、舞踏、カラオケなどが繰り広げられた。
 グァタパラ移住地は1962年1月にサントス港に着岸した12家族71人が入植したことに始まる。全国拓殖農業協同組合連合会が資金協力し移住地経営を企画。コチア組合が営農指導をした。入植者の主な出身県は山形、茨城、長野、島根、岡山、山口、佐賀だった。