全伯俳句大会、19日に=「人柄の滲み出た句味わって」

浜照夫委員長

浜照夫委員長

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)主催の「第9回全伯俳句大会」が19日午前9時から、サンパウロ市文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381)1階で開催される。受付開始は午前8時から。参加費50レ。

 兼題は冬季一切で6月末迄に締め切られ、全伯92人から計460句が寄せられた。案内のため来社した同大会の浜照夫委員長によれば「5・7・5の短い俳句のなかに力が込められた作品が沢山あった」と評し、その内の一句を紹介した。

 〈凍星やトラック野郎のストライキ〉。これは奥地在住の老婦人が詠んだ一句だ。今年5月に発生したトラック業者の大規模ストライキによる農業被害損害額は150億レ以上との試算もある。冬の夜空の星を眺めて、真心込めて育ててきた農産品の出荷を妨げる業者への苛立ちが沸々と沸いてくる様が伝わってきそうだ。

 浜委員長は「俳句大会に参加するのは、8割方が女性。このような男顔負け、田舎の肝っ玉婆ちゃんの句もある。大会鑑賞は自由ですので、ぜひ人柄の滲み出た様々な句を味わって欲しい」と参加を呼びかけた。