平成学院そろばん大会、19日に=110年記念、日本から参加者も

案内のため来社した一行

案内のため来社した一行

 平成そろばんアカデミー(浜崎クラウジアみゆき校長)は「第1回ブラジルそろばんグランプリ」を19日午前9時から、ブラジル沖縄県人会館(Rua Tomas de Lima, 72)で開催する。

 日本移民110周年を記念し、同アカデミーが初開催するもの。大会にはサンパウロ、モジダスクルーゼス、スザノ、マリリアからの学習者ほか、浜崎校長と親交のある兵庫県宝塚市の今井珠算塾(今井智子塾長)から生徒4人が参加する。

 87年に浜崎校長を頼りに初来伯し、1年間に及んで各地の日本人会館で算盤指導にあたったという今井塾長。それ以来、30年間に及び両国の学習者が互いに大会に参加するなど、交流を温めてきた。日本からの生徒が4人も参加するのは今回が初めて。

 「もっとブラジルにも算盤が普及してほしい。この度、日本からの生徒が参加することで、互いに競って刺激し合うなかでレベルの向上に繋がれば」と語り、「まだブラジルには10段を持つ生徒はいないと聞いている。第一号が出れば」と期待を寄せた。

 参加者の一人、宝塚市内小学校で教師を務める今井理沙さん(25)は、ブラジルの大会参加は今回で2回目。「10年前にきた時には、ブラジルでも算盤をやっていると知って驚いた。日本以外の場所で、このように算盤を通じて交流が持てるのは嬉しいこと」と喜びを見せた。

 そのほか、小林樹里さん(13)、假屋空翔(かりやくと)(13)、高橋宏明さん(12)が参加する。