在聖総領事館、中富副領事離任=新任もキヤノン出向の渡邊氏

来社した中富副領事(左)、渡邊副領事

来社した中富副領事(左)、渡邊副領事

 在聖日本国総領事館の人事異動により、中富瑤介副領事(31、神奈川)が今月中頃に離任、渡邊聡太副領事(33、千葉)が着任した。8日、挨拶に来社した。

 中富副領事は15年6月に着任し、経済班と広報文化班を兼任。秋篠宮同妃両殿下のご来伯や、リオ五輪、先月の眞子内親王殿下のご来伯など大きなイベントを経験。ジャパン・ハウス(JH)には設立準備から運営まで一貫して携わった。

 帰任後は出向元の電気機器メーカー「キヤノン」に戻り、業務用コピー機などを取り扱う部署に配属予定。中富さんは「外務省の一員として働いたことで民間とは違った目線を持つことができた。ブラジルで得た知見を海外との事業に活かしたい」と話した。

 新任の渡邊副領事も中富副領事と同じく「キヤノン」から出向、先月から着任した。3年間の任期を務める。キヤノンでは経営企画部に属し、海外企業買収の最前線に身を置いてきた。総領事館では経済班と広報文化班を担当する。

 渡邊さんは「メルコスルと日本の経済連携協定(EPA)が締結に向けて動きを見せるなど、経済状況が加熱している。ブラジル経済政治動向に目を向け、多くを学びたい」と意欲を見せた。

 JHについては「日系企業や日系社会と対話し、文化と経済の発信拠点を目指す。今後の集客についてよく検討したい」と話した。