東西南北

 大統領選のキャンペーンが本格化して以来、連日のように国内のメディアをにぎわすボルソナロ氏が、米国メディアの注目も集めはじめている。だが、その論調はかなり驚いている様子だ。数カ月前までは同氏に関して楽観的な報道を行ってきた経済大手のエコノミスト誌は、同氏の副候補が「テメル政権への軍事介入を辞さない」と発言した陸軍元大将のモウロン氏と知るや、「ブラジルは危険な状態だ」と報じはじめている。タイム誌も、「トランプ氏もかなり道義性に欠けるが、ボルソナロ氏はそれ以上だ」と報じている。同氏の快進撃が続けば国際世論も黙っていられなくなる雰囲気だが、果たしてどうなるか。

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 サンパウロ市地下鉄2号線サコマン駅で22日、18歳の女子大生が銃を持った男に強姦される事件が起きた。女子大生は大学に行く途中、切符売り場で男から質問を受けたが、プラットフォームで電車を待っていた時、階段脇のひと気のないコーナーに連れて行かれ、犯されたという。人に気付かれそうになったため、男は行為を止めたが、その後も彼女と共にサンジョアキン駅まで行き、大学の近くで、彼女を解放したという。同地下鉄では最近も強姦発生疑惑が報じられたばかりだ。

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 24日、ペルーでマグニチュード7・1の地震が発生した。発生時間は午前4時過ぎ(ブラジリア時間の午前6時)で、震源地はブラジルのアクレ州と国境を接するプエルト・マルドナド、震源の深さは250キロだった。同州でも強い揺れは感じられたが、現在のところ、死者や負傷者、津波の心配などはないという。