《ブラジル》1日も麻疹とポリオの予防接種=23州と連邦直轄区でXデー追加

 8月31日の保健省の発表によると、8月に行われたポリオ(急性灰白髄炎)と麻疹(はしか)の予防接種キャンペーンは目標に達していない州が多く、対象となる1歳以上、5歳未満の子供の約20%(約270万人)が予防接種を受けていないという。

 保健省が目標に掲げた実施率95%に達したのは、アマパー州とロンドニア州、ペルナンブコ州の3州だけだ。これにより、残りの23州と連邦直轄区では、1日の土曜日を追加のXデーとして、予防接種を行う事になった。

 ポリオの予防接種キャンペーンは、例年も8月に行われるが、今年はロライマ州とアマゾナス州で麻疹が流行状態となった上、他州にも感染が広がり、死者も出ているために、麻疹と風疹、流行性耳下腺炎を組み合わせた3種混合(トゥリプリシ・ヴィタル)も同時に接種する事になった。

 本来のキャンペーンは8月31日までだが、目標の95%に達しない州が多かったため、9月1日もキャンペーンを継続する事になった。通常は月~金曜日のみ開き、土曜日は休業となる保健所(UBS)も、1日は終日開業して対応する。

 なお、麻疹による死者の大半は子供だが、アマゾナス州では成人の死者も出ており、幼少時に予防接種を受けていない成人にも、予防接種をと呼びかけられている。

(8月31日付G1サイト、アジェンシア・ブラジルなどより)