《サンパウロ州》元妻を1回も刺して殺す=死んだと知らされ泣きじゃくる?

 サンパウロ州海岸部のイタニャエン市で、8月31日朝、45歳の男性が35歳の元妻を口論の末、刺し殺すという事件が起きた。

 現場から逃走したが、現行犯として逮捕されたクラウディオノル・クレメンテ・ダ・シウヴァ容疑者は、殺されたアンドレイア・ダ・シウヴァさんと別れたばかりで、アンドレイアさんともう1度話し合おうと、彼女の姉妹が住むグアプラ区のアパートに向かった。

 シウヴァ容疑者が酔っているのに気がついたアンドレイアさんは、外に出るように求めたが、シウヴァ容疑者は言う事を聞かず、口論となった後、台所に行ってナイフを掴むと、アンドレイアさんに襲いかかった。

 驚いたアンドレイアさんは廊下に走り出たが、階段で捕まり、少なくとも11回刺された。アンドレイアさんはアパートの住民らが呼んだ救急車で病院に運ばれたが、助からなかった。

 一方、シウヴァ容疑者は事件直後、ナイフを芝生に投げ捨てて逃走。アンドレイアさんを刺した際、自分も手にケガをしたため、見知らぬ人に頼んで車に乗せてもらい、自宅まで戻ったが、その後はマングローブの林に隠れたという。

 だが、その様子を見ていた隣人が警察に通報したため、現行犯として逮捕された。

 担当の警部によると、シウヴァ容疑者は、アンドレイアさんを刺した事は認めたが、ケガをさせただけだと思い込んでおり、死んだと聞いた途端に泣きじゃくり始めたという。同容疑者は、見知らぬ人に乗せてもらったと供述したが、ケガをして血を流している人物を乗せた位だから、乗せてくれたのは顔見知りだったに違いないと見ている。(8月31日付G1サイトより)