《ブラジル空軍》ベネズエラ人204人を移送=サンパウロやブラジリアなど3市へ

 5日朝、ロライマ州ボア・ヴィスタの国際空港から、ベネズエラ人移民204人を乗せた空軍機が飛び立った。

 今回の移送は、4月以降、10回目となる。204人の行き先は、ブラジリア4人、サンパウロ75人、リオ・グランデ・ド・スル州エステイオ市125人となっている。エステイオ市に移送された125人は、国連からの資金で借りた47軒のアパートに住む事になっている。

 国連資金によるアパート借用は、リオ・グランデ・ド・スル州カノアス市とエステイオ市の2市で行われる事になっており、8月26日にはアウベルト・ベウトラメ社会開発相とエリゼウ・パジーリャ官房長官が現地を視察した。同日は、6カ月分の経費として、カノアス市に102万レアル、エステイオ市に53万400レアルを支払うとの書面へのサインも行われた。

 二つの市には9月中に646人が移送される事になっており、計160軒のアパートが借用される。5日にエステイオ市に送られた125人は、同計画の第1陣だ。同市にはさらに、96人が移送される。また、カノアス市には425人が移送される予定だ。

 ベウトラメ社会開発相によると、両市を含む、ポルト・アレグレ大都市圏の企業は既に、ベネズエラ人を雇う事に協力的な姿勢を見せており、ポルトガル語の習得を助けるための地元のボランティアも整っているという。現在のアパート借用期間は半年間だが、就職先が決まらないなどの理由で、半年を過ぎてもそこに留まりたい人がいた場合も、同省が対応できるよう、準備をしているという。両市に移送されるベネズエラ人には、食料や衛生・清掃用品などを購入するための補助として、月400レアルが支給される予定だ。

 なお、連邦政府は、9月以降、国内移送を加速化する意向で、4日にも204人をマナウス市とクイアバ市に移送した。

 これにより、9月の移送者は408人になった。4月以降の10便の総計は1507人となっている。(5日付G1サイト、8月24日付G1サイトより)