東西南北

 本面で報じているように、大統領選の注目人物のアウキミン氏やハダジ氏がサンパウロ州検察局に起訴され、ボルソナロ氏も「汚職撲滅」のイメージに響きかねない報道があるなど、様々なことがあった。大統領選にドラマ性を求める向きには面白い展開といえるが、起訴する気なら、政見放送で選挙戦が本格化する前に何とかならなかったのか。もう、すでに出馬許可も出、政見放送もはじまった状況下でこうした報道が出てくると、一部の有権者からは司法による政局操作、「イメージダウン戦略」ともとらえられかねない。「その捜査で出馬取消」となる事態ならともかく、そうではなさそうだ。捜査の信頼性のためにも、選挙戦の前後がよかったのでは。

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 4日、サンパウロ州イタクアケセツーバで、生後8カ月の男の子の赤ちゃんを虐待、殺害した容疑で、父親が逮捕された。父親は警察で、睡眠中、赤ちゃんの泣き声がうるさかったことで激高し、赤ちゃんを押し倒して、噛み付いたりもしたと供述したという。赤ちゃんは母親によって病院に運ばれたが死亡。夫婦のもうひとりの5歳の子どもによると、父親の赤ちゃんへの暴行は日常的だったという。子どもを持つ資質が問われる犯罪だ。

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 明日7日は独立記念日のため祝日だが、サッカーのセレソンの親善試合、対米国戦が同国ニュージャージーで行われる。国外での試合で、試合開始もブラジリア時間の夜なので休日気分は少し薄いかもしれないが、4年後のW杯への第一歩の試合として気になるところ。試合は午後8時30分からで、グローボ局で生放送される。