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パライバ州=刑務所を襲撃、仲間を奪回=重武装20人組、92人脱獄

 パライバ州ジョアン・ペッソアのロメウ・ゴンサウヴェス・アブランテス刑務所が10日未明、犯罪者集団に襲われ、少なくとも92人が脱獄したと同日付現地紙サイトが報じた。
 同刑務所は警備の厳しさで知られるが、重装備の犯罪者集団が、銀行や現金輸送車を狙った強盗犯らを奪取しようとしたのに便乗し、最低92人が脱獄したという。
 犯罪者集団の目標は、2~5月だけで7件続いた銀行や現金輸送車襲撃犯で、8月に逮捕されたロマリオ・ゴメス・シウヴェイラ容疑者らだ。
 犯罪者達は午前0時過ぎに、刑務所周辺の雑木林の中から監視塔に銃撃を開始。警備の軍警が応戦したが、応戦の遅れに乗じ、車4台に分乗した男性約20人が接近すると、監視塔や軍警の宿泊施設、刑務所の正門などに更に銃撃を加えた。犯人達は、塀に穴をあける事も出来る強力な機関銃も所持しており、あまりの武力に軍警達は退避を余儀なくされた。
 この時を見計らい、犯人達は正門と側面の門を爆破し、構内に入った。
 同州刑務所管理局によると、構内に入った犯罪集団はロマリオ容疑者のいる棟に直行すると、ペンチで錠前を壊し、同容疑者の房を開けた。同容疑者は自由になると同時に機関銃を受け取り、犯罪集団や他の囚人らを統率。他の房の錠前も壊させたため、8月に逮捕された4人の内、同容疑者も含む3人が脱獄。便乗者も含めると最低105人脱獄とされたが、同日午後4時前の報道では92人に修正。午後5時までに50人が再逮捕されたが、初期の目標の3人はまだ捕まっていない。
 犯罪集団は、逃走を容易にするため、脱獄計画と同時に州道8号線封鎖計画も敢行。警官詰め所にいた軍警のエリヴァウド・モネタ中尉(36)が頭に被弾し、病院に運ばれたが、昼頃に脳死と診断された。
 同市では、安全性確保のため、刑務所に近い連邦大学を休講とした他、公立校や保育園、医療機関なども休業とした。
 襲撃された刑務所は08年設立で、660人の収容能力に対し、680人が収監されていた。12年5月には18時間に及ぶ暴動が発生し、囚人1人が死亡、150人が別の刑務所に移送される騒ぎも起きた。14年1月には囚人3人の脱走未遂があり、作業室二つへの放火騒ぎも起きた。

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