援協定例役員会=手術件数、過去最大を記録=19日に福祉団体フォーラムも

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は「9月定例役員会」を先月27日、援協本部ビルで開催した。
 冒頭、与儀会長は日伯友好病院創立30周年を先月22日に無事終了したことを報告。今月の大統領選について「見通しの不透明な難しい局面にある」との見方を示し、翌年の援協創立60年に触れ、より一層の役員の協力を求めた。
 その後、各委員会および各施設から報告があった。
 友好病院は、8月の月間手術件数が過去最大となったと発表。これは半年間に及ぶ設備改装が終了し、8月からフル稼働されたことによるもので、手術と相関して集中治療室、病床利用の件数も過去最高を記録した。
 福祉部は、本紙でも既報の通り「第1回日系社会福祉団体フォーラム」が今月19日午前9時に援協ビル5階で開催されると案内した。園田昭憲副会長は「福祉団体は分岐点を迎えている。今後、日系社会において福祉がどうあるべきかを議論する第一歩」と積極参加を呼びかけた。
 さくらホームは、「第50回桜祭り」が無事に終了したことを報告。開催50周年の節目にあたることから日本庭園を造園しており、同祭後も一般公開され、40日間で3万レの収入があったという。観光地としての立地を活かし、日本庭園を観光名所とすべくさらに投資をしてゆく考えだ。
 そのほか、自閉症児療育施設(PIPA)は「第14回発表会~大発見(A Grande Descoberta)~」が今月6日午前10時から文協大講堂で開催されると案内した。 なお、会計報告では、友好病院を除く8月度の決算は122万9121レの赤字を計上。友好病院を含む全体では、888万8508レの黒字となった。