ホーム | 日系社会ニュース | 唯一当選したコロニア基盤下議=西森氏、ボウソナロ氏支持表明

唯一当選したコロニア基盤下議=西森氏、ボウソナロ氏支持表明

ボウソナロ大統領候補の訪日に同行した西森下議(提供写真)

ボウソナロ大統領候補の訪日に同行した西森下議(提供写真)

 今月7日に実施された統一選挙で、日系社会を地盤とする連邦下院議員として唯一当選を果たした西森ルイス弘志連邦下議(PR)に、今回の選挙戦の総括と今後の議員活動について聞いた。
 「現在の政治情勢に不満を抱き、有権者が変革を求めるなかで、この選挙戦は現職議員にとっては強い向かい風だった。パラナ州においては、軍や警察関係者など一定の候補者に投票が集中したからだ」と話す。
 実際にパラナ州連邦下議選、州議員選で最も得票数が高かったのは、それぞれ軍警出身のサルジェント・ファウル氏(31万4963票)、連邦警察出身のデレガード・フランシスチーニ氏(42万7749票)。
 こうした影響を受け、西森下議も前回選挙(14年)の10万6852票から7万3344票まで票数を落としたが、なんとか3期目の再選を果たした。
 西森下議は「懲罰的投票により選出された議員がどれくらいきちんと仕事をしていくかが課題」とした一方、「これは治安改善を州民が求めているからに他ならず、ボウソナロ氏が入らなければ治安改善は解決しないと考えている結果。これをしっかり受け止めてやっていく」と語った。
 西森氏は、大統領選挙の一次投票を一位通過したジャイール・ボウソナロ氏とは親しい間柄にあるという。今年3月に日本の教育・技術分野における制度視察を目的とした訪日ミッションでは、同氏の要望を受けて同行、調整役も果たした。
 ボウソナロ氏は在日日系人が集住する静岡県浜松市、群馬県大田市を訪問し、熱烈な歓迎を受けた。その結果、今回の大統領選では在日伯人の有効投票数の79・9%を同氏が獲得している。
 西森下議は「ボウソナロ氏は、共産党主義国家を好んでおらず、今まで関係が希薄であった資本主義国家との関係強化を望んでいる」という。実際に訪日の際には韓国、台湾も視察しているが、中国は訪問していない。
 「彼が大統領になれば、日伯関係はこれから益々重要性をますことになる」と強調し、「この選挙戦では、党の関係でボウソナロ氏支持を表明しなかった。だが大統領選の決選投票に向けては、個人として、友人として彼を100%支持していく」と明言した。
 なお、日系社会については「私はパラナ州で選出された議員だが、これまで広く日伯関係強化に取組んできた」と話し、聖州から日系社会を代表する連邦下議が今回選出されなかったことを受けて、「日系社会を代表する議員として、サンパウロでも出来る限りのことをやっていきたい」と意欲を示した。
 最後に「今回、当選できたのはパラナ州民の皆様のおかげであり、心から感謝している。ブラジルの一議員として、農業、教育と様々な課題に取組んで参りたい」と謝意を滲ませた。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 《ブラジル》日本企業8社=説明会の手応えは十分=直接雇用、長く働く人希望=「技術の継承が悩み」2017年5月24日 《ブラジル》日本企業8社=説明会の手応えは十分=直接雇用、長く働く人希望=「技術の継承が悩み」  日本の経済産業省が主催する『合同企業説明会』が19から21日の間、サンパウロ市の文協とマリンガ市内ホテルで計3回開催され、合計の来場者は予想をはるかに超える267人だった。日本の素形材産業関連企業8社が参画し、直接雇用を前提に来場した求職者と直接面談を行ない、当地の状 […]
  • 《ブラジル》ミスニッケイ・オザスコ=タイナ・アケミさんに栄冠=美の秘訣は自信と笑顔2017年5月24日 《ブラジル》ミスニッケイ・オザスコ=タイナ・アケミさんに栄冠=美の秘訣は自信と笑顔  オザスコ日伯文化体育協会(ACENBO、荒木進会長)が主催する『2017年度ミス日系オザスコ』が20日夜同会館で開催され、12人の候補者が今年も美を競いあった。会場には家族や友人など約200人が駆けつけ、舞台には熱い声援が送られた。  轟太鼓の迫力ある演奏が舞台に花 […]
  • ■ひとマチ点描■結婚式のあでやかな着物展示2017年5月23日 ■ひとマチ点描■結婚式のあでやかな着物展示  ブラジル日本移民史料館では、文協ビル3階にあるショーケースで「結婚式の着物」の企画展示をしている。見学は無料。平日と土曜の史料館事務所の営業時間帯のみ見学できる。普通は入れない場所にあるため、3階でエレベーターを降りてすぐにある事務所で申し込みを。  さらに特別企画 […]
  • モニカ作者=特製ロゴで在日伯人の支援=地域住民との共存目指し2017年5月23日 モニカ作者=特製ロゴで在日伯人の支援=地域住民との共存目指し  ブラジルの国民的人気漫画『モニカ』の作者マウリシオ・デ・ソウザさん(81)は3月、滋賀県湖南市で地域との交流をする日系人市民グループ『カリーニョ』(高橋ファビオ代表)の活動支援のため、特製ロゴを無償提供した。 […]
  • ペルー=眞子さま、診療所をご訪問=エンマヌエル協会の老人ホーム2019年7月16日 ペルー=眞子さま、診療所をご訪問=エンマヌエル協会の老人ホーム  【ペルー新報13日付より抜粋=都丸大輔日本語編集長】今月12日の朝、ペルーに滞在中の眞子さまが、リマ市の中心から約50キロ離れたカオヤ市ベンタニヤ区にある、エンマヌエル協会の日系老人ホーム及びエンマヌエル診療所を訪問された。同協会に到着された眞子さまを、日系人学校のヒ […]