ラテン・グラミー=今年もブラジル勢は蚊帳の外=ウルグアイの大物が主要部門圧勝

 15日、中南米ならびにスペイン語圏最大の音楽賞、ラテン・グラミー賞の授賞式がアメリカのラス・ヴェガスで行われたが、ブラジル勢は今年も主要部門では蚊帳の外で終わった。
 ラテン・グラミーでは毎年、メキシコ、プエルトリコ、コロンビア、そして中南米音楽の母国語の国としてスペインが強く、ポルトガル語国のブラジルには不利な展開が続いているが、今年もそれに変わりはなかった。
 大賞となる最優秀レコード賞は、ウルグアイの大物ホルへ・ドレクスレルの「テレフォニー」が受賞した。
 最優秀アルバムはメキシコの国民的歌手ルイス・ミゲルの「メヒコ・ポル・シエンプレ」。最優秀楽曲賞はレコード賞に引き続き「テレフォニー」が受賞。最優秀新人賞はコロンビアの女性レゲトン歌手のカロルGが受賞した。
 ブラジル勢は今年も「ポルトガル語部門」のみの受賞となった。同部門のロック・アルバム賞がレニーニの「エン・トランジト」、MPBアルバムがシコ・ブアルキの「カラヴァナス」、最優秀サンバ賞でマリア・リタなどが受賞した。
 現在のブラジルで最大の国際的人気を誇る女性歌手アニッタは、総合の部で最優秀アーバン(都会的、つまり若者向けポップスの意味)歌手、アーバン楽曲の二つでノミネートされたが、受賞なしで終わった。