東西南北

 19日に日本で起こった、ルノー/日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏逮捕は、ブラジル人ということもあり、ブラジルでも話題にはなっている。ただ、現地紙などの報道を見ていると、国内での日産自動車のシェアがそこまで上位でないこともあってか、その扱いは「日本で有名なブラジル人」というニュアンスが強く、事件の内容そのものよりも「この逮捕報道が日本でどれだけ大きかったか」を、夕刊紙の見出しの実物を見せて紹介する例などが目立っている。もっとも、同氏がルノー関係者であることから、日本ではフランスとのイメージの方が強い。どれだけの人が「ブラジル人」として見ているだろうか。
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 15日に2メートルの段差が生じる事故が起きて以来、サンパウロ市民の話題の中心となっている、西部ジャグアレー橋付近のマルジナル・ピニェイロスの高架橋。市当局は、ジャッキを使って高架橋を持ち上げようと考えている。ただ、仮にジャッキを使うにしても、それをめぐって、緊急の入札や市との契約などが必要となるため、それは決して容易ではない。もっとも、あれほど大きな高架橋を持ち上げること自体、大変なことだが。
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 20日のサッカーの親善試合、対カメルーン戦で、セレソンはエースのネイマールが開始早々8分で股間の痛みを訴え、自らベンチに下がった。試合は、守護神アリソンがカメルーンの猛攻を好守でしのいで、エースに代わって出場したリシャルリソンが決めた1点を守りきり、1―0で勝利した。これでセレソンはW杯後の戦績を6戦全勝としたが、ネイマールの状態は気になるところ。