《ブラジル》マイス・メジコスでブラジル人医師を派遣=早期対応の一方でキャンセルも

 26日より、キューバに帰国した医師に代わり、224人のブラジル人医師が医療プログラム「マイス・メジコス」の勤務を行いはじめたが、既に業務を放棄した医師が出るなどの問題も出はじめている。28日付現地紙が報じている。
 ジャイール・ボルソナロ次期大統領への反発から、キューバは14日に同プログラムからの撤退を宣言。同プログラムに参加していた約8300人の医師にも引き上げを命じた。28日付エスタード紙によると、少なくとも733市に勤務していた医師1307人が帰国した。
 ブラジルは代わりの医師の募集を行っており、短期間の内に募集枠の94%が派遣地も含む登録を終了したと報じられている。キューバの撤退宣言から2週間も経っていない26日には、224人の医師が派遣予定地を訪問。同日から勤務を開始した医師もいた。
 だが、サンパウロ州とミナス・ジェライス州では、早くも医師の赴任がキャンセルされたところが出るなどの問題も起きはじめており、保健省関係者を心配させている。