東西南北

 ボルソナロ次期大統領の政党、社会自由党(PSL)の下院リーダーの座を巡り、喧嘩が勃発している。その座を争っているのは、ボルソナロ氏の三男のエドゥアルド氏と、ネット・ジャーナリストとして有名になった次期女性下議ジョイセ・ハッセルマン氏だ。両者は6日、ワッツアップで口論。エドゥアルド氏が「そんなに名声ばかり欲しがると下院でばかにされるぞ」と言い放つと、ジョイセ氏は「なぜ自分がリーダーだって決め付けるの。他の人と争うのが民主主義よ。ツイッターで子供じみたメッセージを流すんじゃなくて、討論しましょう。成長しなさい!」と言い返した。傍目では面白い口論だが、肝心の政治は大丈夫か?
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 6日、サンパウロ州選挙裁判所は、サンパウロ市市会議員のカミロ・クリストーファロ被告(ブラジル社会党・PSB)に対し、6月に行われた裁判に続き、議員罷免の判決を出した。同被告は2016年の選挙キャンペーンの際、INSSから引き落とされた違法の献金6千万レアルを未申告で受け取ったとして、判事投票全員から議員罷免の判決を受けたのを不服として控訴していたが、結果は変わらなかった。同被告の正式な罷免は来年1月になりそうだという。
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 4日、サンパウロ市リベルダーデ区のアフリトス礼拝堂の墓地跡で、帝政時代の奴隷のものと思しき骨が7体分見つかった。年代的には1775年~1858年のものだという。考古学者の話によると、近隣の別の建物にも、当時の奴隷の骨が埋められている可能性が強いという。同地区の過去を知る上でも興味深い。