大耳小耳

 熟練の機関誌『ブラジル老荘の友』18年12月号が発行された。最近とくに内容が充実していて目をみはる。ナザレー老荘会の会長・河中司さんご夫妻がシルバー婚(75周年)を祝った話に始まり、《出会い~一枚の作業衣》(片田甲子巳)にはホロッとさせられた。熟練カラオケ大会のバザー会場で偶然見つけた「中央物産」の作業服。それは岐阜県の山の中にあり、デカセギにきていた妻と偶然にであった会社のもの。日本で自分の会社を倒産させ、借金だらけの片田さんを拾ってくれた会社。妻との出会いによって8年前にブラジルに移り住んだとか。ドラマを感じる。他にも《急がば回れ》コラムには、車に轢かれた体験談が! 《前から車が来て、おもわず車を両手で押し戻す形になったんだけど、止められるわけもなく、車の下にスッポリ入ってしまった。(中略)野次馬も寄ってきて「あー、死んだ」「死んだー」と騒ぎ出したので、「死んでませ~ん」と叫んで…》との九死に一生のスゴイ話も。