いのしし会が盛大に新年会=猪突猛進の年、96歳3人出席

左から2人目が〝大いのしし〟中村さん、次が梅崎さん、高野さん、会長の近沢さん

左から2人目が〝大いのしし〟中村さん、次が梅崎さん、高野さん、会長の近沢さん

 通算34回目、伝統のいのしし会新年祝賀会が16日夜、サンパウロ市の宮城県人会館で開催され、本人と家族を合わせて約70人が参加して美味しい食事とビンゴで年男・年女を盛大に祝った。コロ二アの十二支の会の中でも最大の集いだ。
 近沢宗貴会長は冒頭、「猪突猛進、活発にモノが動く、あらっぽい年になるかもしれませんね。皆さん、来年もお会いできることを祈っています」とあいさつした。
 下本八郎元州議もマイクをにぎり、「ブラジルの新政権もいのししのようにまっすぐに突進しそうだ。いのししに汚職はない。入閣している誰よりも国を愛する軍人たちの活躍に期待する」とのべ、京野吉男伯陸軍予備大佐も「新大統領は現役時代に大尉だった。ボクらは彼がおかしなことをすれば、すぐにプッシャ・オレーリャする(耳を引っ張って注意する)」と言って会場を笑わせた。
 当日は〝大いのしし〟96歳が3人出席。その一人、中村勲さん(福岡県)は本紙の取材に対し、「長寿の秘訣は野菜中心の食生活。あとは運動。月4回のゴルフは欠かさない。ホール間もちゃんと歩いている」ととのこと。3月で96歳になる高野春男さん(山梨県)も「自分じゃ分からないが、横を見ないで真っすぐに走るばかりだと人から良く言われる」と笑い、「昔は100人以上参加してもっと盛大だった。土日に開催してくれた方が、皆参加しやすいのに」とのべた。二人とも36回全部参加。
 高野さんと同じ生年月日の梅崎嘉明さん(奈良県)も前に呼ばれ、記念品を受け取った。中村さんが音頭をとって乾杯し、豪華な食事にを食べ、夜11時までビンゴを楽しんだ。