《サンパウロ》カード型乗車券ビリェッテ・ウニコ=個人情報未登録の利用不便に=入金上限が43レアルまでに

ビリェッテ・ウニコ

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 サンパウロ市でメトロやバスに乗るときに使うビリェッテ・ウニコは2月以降、個人情報登録をしないと使い勝手が悪くなる。
 サンパウロ市交通局と同市交通機関公社(SPTrans)は1月30日、顔写真や身分証を使っての個人情報登録を行っていないビリェッテ・ウニコへの入金上限を、これまでの350レアルから43レアルにすると発表した。同日付現地サイトが報じている。
 交通局は「頻発しているビリェッテ・ウニコを使った詐欺への対抗措置。サンパウロ市の交通システムや市民に損害を与える事を阻止するための措置」と書面で発表した。
 これまで350レアルまで入金できていた個人情報未登録のビリェッテ・ウニコだが、今後の入金上限は43レアルとなる。これは、地下鉄やバスの初乗り料金4・30レアルの10回分だ。
 この措置は2月から有効だ。学生向けビリェッテ・ウニコや、「Vale Transporte」と呼ばれる、企業が従業員の交通費として支給するタイプのカードも、2013年までに発行されたものは対象となる。
 個人情報登録を行っていないビリェッテ・ウニコに43レアル以上入金している利用者は、5月末まではそのまま利用できる。だが、それを過ぎると、43レアル以上の課金は受け付けられず、43レアル以上の入金額は無効になる。
 5月末に43レアル以上入金が余った場合は、SPTrans(www.sptrans.com.br)のサイトで新規に個人情報登録のビリェッテ・ウニコを申請する必要がある。
 個人情報登録済みのビリェッテ・ウニコの入金上限は、これまで通り350レアルのままだ。