お握りならぬ「お握らず」?!=親子料理教室に50人が参加

盛況となったワークショップ(提供写真)

盛況となったワークショップ(提供写真)

 今井恵美さんが企画した、日本の料理家・秋山加代子さんが指導する親子料理教室「お握らずワークショップ」が先月27日、文協地下のグルメスペースで催された。これは日本の食文化を紹介することを目的としたもので、文協青年部の青木リジアネ・ヨシエ部長、松本ギレルメ・セイゴ副部長らも加わって共催し、親子50人が溌剌と参加した。
 秋山さんは有機野菜や無添加食材を使用し、体に負担のかからない料理を提案するナチュラルフードコーディネーターの資格を15年に日本創芸学院で取得。以来、食を通じた子供の自立支援活動を行っている。今回は、日本で流行中の「お握らず」を紹介した。

お握らず(提供写真)

お握らず(提供写真)

 「お握らず」とは握らずに出来るお握りのことで、正方形の海苔の上に様々な具材を乗せ、海苔の角を中央に持っていき包み込んだもの。通常のお握りよりも具材をたっぷりと詰め込め、切った際の断面も綺麗に見える。手軽に作れるとあって人気沸騰中の一品だ。
 今井恵美さんは「子供達は真剣な様子で『お握らず』を作り、その姿を見た親御さんも大変喜んでいた」と話す。最後に「お母さんをもっと手伝いますか」と問いかけると、参加した子供達からは「はい!」と威勢の良い返事が返ってくるなど、充実したワークショップとなった。

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 今回、料理家の秋山さんが提案した『お握らず』では、肉や魚などの動物性素材を使わずとも十分美味しいことを知ってもらうことも意図して企画された。その代用として使われたのが、味付けして煮込んだ大豆だ。肉類の代わりに大豆を使えば、コレステロールの摂取を抑えながら、植物性タンパク質を摂ることができ、子供の食育にも繋がりそう。そのほか、胡瓜や人参を塩もみしたものやしば漬けも使い、色合いも綺麗に仕上がったようだ。今井恵美さんによれば「作るのも楽しく、色合いも綺麗なので、子供たちも喜んで食べていました」とか。祝い事などの持ち寄りの席では料理も同じものになりがち。『お握らず』でオリジナルの一品を作って、友人に披露してみては?