東西南北

 昨年11月におきたマルジナル・ピニェイロスの高架橋の一部が2メートルも崩落して以来、サンパウロ市内の高架橋の状態が心配されている。市が発表したところによると、市内で185ある高架橋のうち、この10年以内に改修工事を行なった橋はわずか16しかない、つまり全体の1割にも満たない数しか行なわれていなかった。その改修された橋の中でも、4つは問題が発生した後に行なわれたものだったという。市は「2017年以降、33の橋の点検を行なった」と主張するが、大事故が心配な市民としては、もっと急ピッチでの対処を願いたいところだ。
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 6日、急に除籍となったことで騒がれたマルセロ・アルヴァロ・アントニオ観光相が7日、1日で同職務に復帰した。同観光相が1日間だけ除籍していたのは、「下議としての職務を行なう必要があったから、1日だけ復帰した」とのこと。ブラジルの場合、大臣職は下議や上議を休職扱いして出来るのでそれを利用した形だ。同観光相は6日付本紙でも報じたように、昨年の選挙での不正疑惑が報道されたばかりなので、多くの人が「大統領に更迭されたか」と注目していた。
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 6日のサッカーのリベルタドーレス杯の予選ラウンド、サンパウロは敵地アルゼンチンでのタジェレス・デ・コルドバ戦で良いところなく0―2で敗れた。直前のサンパウロ州選手権での試合を控え中心で行くなど万全を期したが、退場選手を一人出すなど散々だった。次回は13日の本拠地モルンビでの同カード。何とか逆転してほしいが。