《ブラジル 鉱山ダム決壊事故関連》新たな鉱山ダム決壊の恐れで、2市で住民700人が緊急避難

 ミナス・ジェライス州で7日未明、バロン・ド・コカイス及びイタチアイウスでヴァーレ社所有の鉱滓ダムに決壊の恐れがあるとして警報がなり、両市の市民が緊急避難を行なった。8日付現地サイトが報じている。
 まずミナス州中央地区に属するバロン・ド・コカイスでは、午前1時頃にヴァーレ社所有のゴンゴ・ソーコ鉱山のスウ・スペリオール鉱滓ダムに決壊の恐れがあるとして、ソコーロ、タブレイロ、ピテイラス各地区の住民の合計約500人が避難勧告を出された。
 現在、工夫たちは決壊を防止すべく、「第一緊急処置」なる対策を行ないはじめている。同市によると、その次の段階の「第二緊急処置」まで行うとしている。
 スウ・スペリオール鉱滓ダムは、ヴァーレが先日発表した「撤廃を行ないたい10の鉱滓ダム」のひとつに数えられていた。このダムの建設基準がきわめて旧式のものであり、2015年に決壊したマリアーナ、さらに先月25日に決壊したブルマジーニョと同じ作りであるためだ。
 一方、大ベロ・オリゾンテ都市圏のイタチアイウスでは、200人が州中西部のイタウーナのホテルに緊急避難させられた。
 イタチアイウスの場合は、ミーナ・デ・セーラ・アズール第一鉱滓ダムに決壊の恐れがあるとして、州防災局からの勧告によって行なわれた。
 全国鉱山局(ANM)によると、ミーナ・デ・セーラ・アズール鉱滓ダムの危険度ランクで「B」に位置しており、災害を引き起こす危険度が高いとされていた。