リオ=出会い系サービスで暴行被害=顔分からないほど女性殴打

 リオ市西部バーラ・ダ・チジュッカ地区で16日の夜から17日未明にかけて、会社経営者のエライネ・カパロス氏(55)が、インターネットの“出会い系サービス”で知り合った弁護士のヴィニシウス・バチスタ・セーラ容疑者(27)に4時間に渡って激しく殴打される事件が起こったと、18、19日付現地各紙・サイトが報じた。
 カパロス氏は、親族でもすぐには見分けがつかないほど、顔面と身体全体を強く殴打されたが、命に別状は無く、リオ市セントロの病院に入院している。
 暴行されていたカパロス氏の叫び声を聞き駆けつけた近隣住民が警察に通報し、セーラ容疑者は現行犯逮捕された。現在セーラ容疑者は期限付き逮捕され、リオ市北部のベンフィカ拘置所に無期限拘置されている。同容疑者には、障がい者の弟を暴行し、父親に告訴された前歴もあった。
 傷の酷さから、警察はセーラ容疑者に殺意があったと判断。容疑者は女性殺人罪に問われる可能性がある。
 素性をよく知らない男を自宅に入れ被害にあった事に、当初は「被害者が軽率」との声も上がったが、「その物言いこそ女性蔑視。暴力を受けた側が悪いなんてことは有り得ない」とかばう世論も起きている。
 ブラジル情報管理センター(NIC・Br)の法務部長ケリー・アンジェリーニ氏は、インターネット上で、「素性を知らない人間とコンタクトをとる時には充分な注意が必要、実際に会うなら、人目に着く場所を選び、会うことを信頼できる人間に告げておくこと」としている。