保健省=豪華客船利用者に予防接種=麻疹の船内罹患が13人で

 保健省は20日、ブラジルで最大規模の豪華客船「MSCシーヴュー」を利用予定客に対して、サランポ(麻疹)の予防接種を義務付けることを発表した、21日付け現地紙が報じている。
 MSCシーヴューは、テレビCMでもおなじみの豪華客船の代表的な存在。だが、ここ最近で計13件ものサランポの症例が船内で見られたという。罹患した人の国籍は様々だったという。
 これは、風疹に罹っていると思われていた乗組員のひとりが、実際にはサランポに罹患していたことで広がったと見られている。
 この客船は最大で5420人までを収容できる大型のもの。大物歌手のショーを洋上で楽しむなどの企画で有名。つい最近は若手人気歌手のウェズリー・サファドンによる企画も行なわれていた。
 保健省によると、20日にサントス港を出航予定の2つの大型船で、生後6カ月から49歳までの利用客計約1万人に対して、予防接種をほどこしたという。
 また保健省は最近、同客船を利用してサランポの症状が出た場合、すぐに医療機関に向かうよう指示している。