《ブラジル連警》7州と直轄区で26人逮捕=麻薬の国際密輸団を摘発

 連邦警察は21日、トカンチンス、ゴイアス、パラナ、パラー、ロライマ、セアラー、サンパウロ州の7州と連邦直轄区で一斉に、麻薬組織の摘発作戦を決行。26人が逮捕され、麻薬を国外に運ぶための飛行機47機も押収されたと、21、22日付現地各紙・サイトが報じた。
 麻薬組織は国外産の麻薬をブラジルに、また欧米諸国にも輸送していた。容疑者の中には国際警察インターポールにより国際手配されている者も含まれていた。連警は、「容疑者たちには、麻薬の国際取引、犯罪組織形成、資金洗浄、空港警備員殺害などの嫌疑かかけられている」と発表した。
 約400人の警察が動員されたこの作戦には、ブラジル空軍と、ゴイアス州軍警エアパトロール隊も協力、トカンチンス州パルマス連邦裁判所が54件の逮捕令状、81件の家宅捜索令状を出し、全て執行された。
 パルマス連邦裁判所は、総勢100人の銀行口座の凍結を許可し、13の農場にも、立ち入り禁止措置がとられた。農場には、麻薬を積んだ飛行機の滑走路代わりに使われた痕跡があった。
 捜査によると、容疑者たちは17年半ばから18年末までにかけて、少なくとも400キロの麻薬を飛行機で23回輸送、総重量は9トンを超える。
 この作戦では監視の目をかいくぐり、川を通って麻薬を運ぶために使われた小型潜水艦も押収された。