リオ市北部=2台の電車が衝突事故=1人が死亡、8人が重軽傷

衝突車両に挟まれた運転士を救出する作業を行っている救助隊員ら(2月27日付G1サイトの記事の一部)

衝突車両に挟まれた運転士を救出する作業を行っている救助隊員ら(2月27日付G1サイトの記事の一部)

 2月27日朝、リオ市北部で2台の電車の衝突事故が起き、1人が死亡、8人が重軽傷を負った。2月28日付現地紙が報じている。
 事故が起きたのは2月27日午前6時30分頃で、リオ市北部を走る路線「スーペルヴィア」のサンクリストヴァン駅に停車していた電車に、デオドーロ方面行きの電車が突っ込んだ。
 この事故で電車は大破したが、利用者が少なかったため、死傷者は9人にとどまった。同線は1日平均60万人の乗客が利用しており、時間によっては大惨事となる可能性もあった。
 負傷者の多くは軽傷で、近くの病院に運ばれて手当てを受けたが、後続の電車を操縦し、車体にはさまれて重傷を負った運転士のロドリゴ・ダ・シウヴァ・リベイロ・アスンソン氏が死去した。同氏の救出作業は7時間以上に及び、酸素吸入や輸血や点滴も行われたが、救出時には意識を失っており、救助隊員らが蘇生術を施したが、息絶えた。
 事故車両には事故回避のための制御装置が導入されていたが、この装置が働かなかった可能性があり、調査中だ。
 サンクリストヴァン駅には28日も事故車両が残され、スーペルヴィアの技術者ら対応に追われている。事故のあった線は運行を再開したが、セントラル・ド・ブラジル駅方面行きはサンクリストヴァン駅、デオドーロ駅方面行きはプラッサ・ダ・バンデイラ駅には停車せずに走行している。