《サンパウロ》2月は16年ぶりの降水量=地盤緩み、土砂崩れも頻発

道路の冠水も多くで見られた。(参考画像・Marcelo Camargo/Ag. Brasil)

道路の冠水も多くで見られた。(参考画像・Marcelo Camargo/Ag. Brasil)

 国立気象観測所(Inmet)の発表によると、2月のサンパウロ市の降水量は323・2ミリで、同月の平均の235・9ミリを37%上回ったと、1日付アジェンシア・ブラジルサイトが報じている。323・2ミリは、2月のサンパウロ市としては16年ぶりの降水量だ。
 今年の2月は、28日の内、16日、雨が降った。また、25、26日の夜は瞬間最大風速、時速82キロを記録した。今年2月の降水量は昨年2月の3倍以上だった。
 また、2月の最高気温の平均は28・6度で、平年より0・4度高い。最低気温の平均は19・6度で、平年より0・7度高かった。
 2月16日の夜、大雨による土砂崩れが市内2カ所で発生し、小児と赤ん坊合わせて4人が死亡した、サンパウロ大都市圏のマウアー市では、2月27日にも土砂崩れが発生。防災局は危険地帯の40戸に立ち入り禁止措置をとった。
 また、サンパウロ市東部のジャルジン・イグアテミ地区も2月13日と28日に土砂崩れが起き、いくつかの家屋に立ち入り禁止措置が出された。
 不安定な天候は3月に入っても続いているが、サンパウロ市では、1日(金)の夜からスペシャル・グループによるカーニバルのサンバのパレードが始まった。2日(土)はスペシャル・グループ2日目、3日(日)はアセッソ(2部リーグ)のパレードだ。
 サンパウロ市の週末の天気はおおむね、「昼間は曇り時々晴れだが、パレードの行われる夜は、昼間に暖められた空気が天候を不安定にさせるため、雨の可能性が高い」との予報が出ている。