《ブラジル》アマゾナス州=H1N1で17人死亡=予防用の薬剤探す人も急増

 アマゾナス州では、H1N1ウイルスによるA型インフルエンザが例年より早く流行し、少なくとも17人が死亡。消毒用のアルコールやビタミンC剤など、予防用の薬剤を買い求める人も急増中と6日付G1サイトが報じた。
 同州健康監視財団(FVS)によると、同州で確認された重症のインフルエンザ患者は301人で、69人はH1N1型ウイルス、45人は呼吸器合胞体ウイルス(SRV)に感染していた事が確認されている。残る187人については病因を解析中だ。
 同財団によると、H1N1による死者17人の内、マナウス市在住者は13人で、残りは、マナカプル市2人、パリンチンス市とイタコアチアラ市各1人だ。また、SRVによる死者4人の内、3人はマナウス市、残りの1人はボルバ市在住者だった。
 季節外れのインフルエンザ流行を受け、同州ではインフルエンザの予防接種を前倒しする事も検討されているが、手を洗うなどの基礎的な予防手段も有効だ。
 予防対策としての手洗いは石鹸と流水を使うのが最も効果的だが、70度のジェル状アルコールも殺菌効果が高い。
 また、免疫効果を高めるためのビタミンC摂取も勧められている。野菜や柑橘類を毎日食べるのが理想的だが、ビタミンCのサプリメントも効果がある。
 マナウス市内ではアルコールやビタミンC剤などの需要が高まり、薬局での売り上げは例年より35%も増えている。需要の急増に追いつけない薬局も出ているようだ。