サンパウロ市=元軍警が4発の銃弾受け死亡=過去の事件に絡む粛清か

 7日午前、サンパウロ市市役所とSPトランスのマーク入りのシールを貼った車で走行中の元軍警が銃弾4発を浴びて死亡する事件が起きた。7日付現地紙が報じている。
 亡くなったのはジウソン・テラ氏で、7日午前11時20分頃、サンパウロ市東部サンマテウスを市役所のシールを貼った車で走行中に黒い車とバイクに乗って接近した犯罪者から計4発の銃弾を浴び、即死した。車内にはもう2人乗車しており、彼らも負傷したが、病院に運ばれ、加療中だ。二人とも命には別状はない。犯人は現在も逃走中だ。
 テラ氏はこの地域の殺人請負集団に属していたとされ、警察は「粛清」又は「復讐」の線で捜査中だ。同氏は軍警だった2012年に弁護士暗殺計画に関わった容疑で起訴されたことがある。13年には強盗事件に関与した疑いで、懲戒免職処分を受けていた。
 テラ氏が乗っていた車は市のバス運営会社の一つであるヴィア・スルの下請会社のもので、殺害された当日も勤務中だったという。