注目の三山ひろし6月公演=12日からチケット販売開始=半額の高齢者枠は早い者勝ち

(左から)藤瀬さん、池田さん、塩野さん

(左から)藤瀬さん、池田さん、塩野さん

 【既報関連】いよいよ12日からチケット発売開始――近代日本の幕開けに決定的な役割を果たした幕末の志士・坂本龍馬、そして龍馬の開国論の延長線上に移民送出を据え、笠戸丸移民をブラジルに送り込んだ“移民の祖 ”水野龍――。そんな土佐の偉大な先達の「いごっそ魂」を称える同郷の若手演歌歌手による「三山ひろしコンサートinブラジル」が、6月16日(日)にサンパウロ市の文協大講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で催される。チケット価格が半額になる高齢者枠は、座席の4割までの早い者勝ちなので要注意だ。

 38歳にしてNHK紅白歌合戦に4年連続で出場を果たしている注目の若手演歌歌手・三山ひろしは、明治維新150年を記念し坂本龍馬の遺志を歌った「いごっそ魂」を昨年に発売した。

 「いごっそう」とは、気骨のある高知県男性の県民性を表した言葉。今回は本人たっての希望により、笠戸丸がサントスに着港した移民の日に合わせて公演開催が決まった。

 主催の池田マリオ・プロダクションの池田社長は、「昨年公演を検討していたが、予定が詰まっていて実現できなかった。だが、三山さんから移民の日にあせて来たいと話が持ち上がった。同郷の先駆者に対する篤い気持ちがある素晴らしい人」と賞賛する。

 三山ひろしは6月14~21日にかけて滞在。池田社長は「サンパウロ市東洋街のラルゴ・ダ・ポルボラに水野龍の胸像を作り、テープカットに出席してもらう予定。私の出身地のアサイーでは旭城で夕食会を開き、そこでは水野龍展も催したい」と話す。

 そのほか、16日午前11時の部の式典では、国歌「君が代」を独唱する予定。パラグアイのイグアス植民地も訪問し、現地高知県人と交流するという。

 企画・構成を行う藤瀬圭子プロ事務所の藤瀬圭子さん、塩野彰さんは「池田社長は笠戸丸移民の孫。このような日本人魂を持った人は少なくなった。池田社長の篤い気持ちに胸を打たれ、公演に協力しようとなった」と思いを明かした。

 

大耳・小耳/①

 三山ひろし公演の入場券は、本日から販売を開始する。関係者によれば「すでに問合せが殺到しており、60歳以上対象の半額席もすぐに埋まってしまう勢い」だそうなので要注意だ。公演は午前11時、午後3時の2回。入場券はA席=500レアル、B席=440レ、C席=240レ。座席の4割までは60歳以上の高齢者なら半額。ただし4割に達した以降は年齢と関係なく正規料金となる。入場券は文協、援協、アルファ・インテル、熟連、岡田大城不動産、レストラン・トメアスー、ミニソウ、ニッケイパラセホテル、藤瀬圭子プロ事務所で直接購入すること。地方在住者に限り、電話で入場券の予約・取り置きができるので、その場合は藤瀬圭子プロ事務所(11・3266・2087/3207・6626)まで連絡を。