《サンパウロ市》=昨年11月にずれた高架橋の通行再開=今後も、補強工事は継続

橋げたがずれた当時の高架橋(Secom)

橋げたがずれた当時の高架橋(Secom)

 昨年11月15日の未明にサンパウロ市西部のマルジナル・ピニェイロスの高架橋が2メートルもずり落ちてから4カ月。この間通行止めになっていた、マジルナル・ピニェイロスの高速車線が16日に通行再開となったと、17、18日付現地各紙が報じた。

 段差が生じたのはヴィラ・ロボス公園付近にある高架橋で、サンパウロ市が予定していた18日よりも2日早い通行再開となった。当初は軽量車両のみの通行を再開させる予定だったが、強度を測定した技師が、重量車両にも耐えられるとしたため、無制限での通行再開となった。

 通行再開を告知したサンパウロ市長のブルーノ・コーヴァス氏は、「強度テストの結果は、通行再開を18日まで待つ必要はなく、今日(16日)にも通行再開可能というものだった。また、通行は乗用車だけでなく、トラックも大丈夫ということも明らかになった」と語った。

 通行再開後、最初に橋の上を通行したのはコーヴァス市長の公用車で、その後は軍警車両、サンパウロ市交通工学公社(CET)の車両が続いた。

 橋の修復工事は完全に終了したわけではない。市は、橋の更なる強化工事の受注業者を4月12日に発表する予定だ。この工事は、橋の利用と並行して行われる。

 修復、強化工事の総費用は2650万レアルだ。コーヴァス市長は「橋を壊して再び造る場合より、60%以上安くなった」と語っている。

 橋の再開により、マルジナル・ピニェイロスのカステロ・ブランコ道方面行き(一部区間)で停止されていた連番制通行禁止措置(ロジージオ)は、25日から再開となる。