2023年女子W杯=ブラジルも開催に名乗り=招致目指す日本のライバルさらに増え

 国際サッカー連盟(FIFA)は19日、2023年の女子W杯開催候補国を発表した。その中には、日本、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、韓国(北朝鮮との共催)に、南米からはアルゼンチン、ボリビア、コロンビア、ブラジルの4カ国が含まれていた。

 FIFAは、「公正で透明な開催地選考」を約束。開催候補国は4月16日までに開催計画書を提出することが義務付けられており、今年10月には、その内容がFIFAの公式サイトで公開される。開催国の決定は来年3月の予定だ。

 女子W杯はこれまでに中国とアメリカで2回ずつ開催されており、その他にスウェーデン、ドイツ、カナダで一回ずつ開催された。

 6月7日開幕、7月7日決勝の今年の大会はフランスで開催される。ブラジルは一次リーグの3試合を9日ジャマイカ戦、13日オーストラリア戦、18日イタリア戦の順に戦う。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、「ブラジルは残り4年間で女子W杯を開催する条件を満たす事ができる。招致に成功すれば、2014年W杯、16年リオ五輪と同様、ブラジルの世界的な信用度をより高める事ができる」としている。

 CBF事務局長で、来月には会長に就任するロジェリオ・カボクロ氏は、「ブラジル人のサッカーへの情熱は一朝一夕に培われたものではなく、その愛情の深さは他の国の追随を許さない。また、こうした大きな国際大会を招致することはブラジルの経済発展にとっても重要だ。今後も大きな国際大会の招致を積極的に行っていく。FIFAがブラジルの開催能力を信頼していることは、今年のU17W杯の代替開催国にブラジルを選んだことからも明らかだ」としている。

 CBFは2016年リオ五輪の女子サッカーが成功裏に終わったことからも、23年女子W杯成功に自信を見せている。

 カボクロ氏は、「女子サッカーは、ブラジル国内で大きな発展を見せている。CBFも女子サッカーの環境を改善するために多くの投資をしてきた。また、ブラジル国内には質の高い競技場が沢山ある。これらを女子W杯に利用しない手はない」と語った。(20日付エスタード紙より)