東西南北

 この週末は、3月31日を巡る議論でブラジルの世論が二分された。一方では、ブラジルを代表するベストセラー作家のパウロ・コエーリョが、これまでほとんど公に語って来なかった、軍政下で拷問を受けた過去を告白するなど、軍政時代の新たな証言がメディアに上った。だが、その一方で、そういった話をせせら笑うことで意固地に反発するボルソナロ派の人たちの姿も少なくなかった。人が痛めつけられた話に対する反応としては失礼な態度もずいぶん見受けられたが、その一方、街角で軍政を礼賛する行動を起こした人はかなり少なかった。これが一体何を意味するのか。その答えが明らかになるのはもう少し先か。

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 3月で本格的な雨季も終わった。3月31日午前9時現在のカンタレイラ水系の水位は55・2%で、前年同日の54・2%より気持ち、水位が上がった。他の水系の水位が軒並み90%を超えているように、今雨季はかなり雨が降った。カンタレイラももう少し増えているかと思ったが、僅かな上昇に止まった。ただ、雨季の水位上昇も重要だが、乾季に水位が目減りするか否かも重要なポイントだ。昨乾季のような極端な少雨は勘弁願いたいが。

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 先週末のサッカーのサンパウロ州選手権、準決勝の第1試合。サンパウロ対パルメイラスは両者決め手に欠け、引き分け。一方、コリンチャンスは2―1でサントスに先勝した。第2戦は7日にパルメイラス対サンパウロ戦がアリアンツ・パルケで、8日にサントス対コリンチャンス戦がパカエンブー・スタジアムで行われる。