JICA=聖出張所に3人が新任=佐久田、長谷川、野本3氏

佐久田、野本、長谷川3氏

 JICAブラジル事務所サンパウロ出張所に3月から着任している3人が挨拶のため来社した。

 総務経理担当所員の佐久田朝親(ともちか)さん(47)は、「アルゼンチン生まれで12歳から日本育ち。母国語がスペイン語で、第1外国語が英語、第2外国語が日本語」という変わった経歴を持つ。

 もともと銀行に勤めていたが、02年にJICAへ転職。パラグアイ事務所にも4年半駐在したが、ブラジルは初めてだという。

 同じく新任で、青年やシニア・ボランティアの調整役をする企画調査員の長谷川雅之さん(45、福岡県)はもともと青年海外協力隊員としてボリヴィアのスクレに2000年~02年に赴任し、男子孤児院で野球を教えるなどの青少年活動をしていた。

 その後、JICAに就職して同調査員となり、ブータン、南太平洋のバヌアツに続いて、ブラジルは3カ国目の赴任地。「不安も期待も胸いっぱい。でも出発点はボリヴィアで、根っこは南米。17年ぶりに出発点に戻ってこれた」と感じている。「機会があれば福岡県人会にも顔を出したい」とのこと。

 もう一人の企画調査員の野本瑠美さん(38、佐賀県)も元青年海外協力隊員で、11年~13年にチリで環境教育をしていた。「調査員になって最初の赴任先がブラジル。早く業務をおぼえて、日本との繋がりが感じられるようなボランティア活動を支援していきたい」との抱負を語った。

 青年とシニア・ボランティアの世話をする部署には9人が所属しており、うち日本からの駐在者が5人、現地スタッフが4人の体制。長谷川さんと野本さんに加え、もう3人がすでに活動している。