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(ヴェレス)「クーデターも独裁もなかった」=新たな歴史教育目指す?

 リカルド・ヴェレス・ロドリゲス教育相は、歴史教育で使う教科書に、「1964年に軍事クーデターは起きておらず、その後も独裁政権は存在しなかった」と記載すると発言したが、教育現場や軍からも強い批判が出ていると、4日付フォーリャ紙が報じている。

 この発言は「ヴァロール・エコノミコ」紙の取材に応じて語ったもので、それによると、同氏は「ブラジルの教育の抜本的改革を行う」として、「1964年に軍事クーデターは起こらなかった」「その後の21年も独裁政権ではなく、軍による民主政治だった」と教科書に記し、新しい教育を行うとした。

 こうした見解は、ボウソナロ大統領や同氏の三男エドゥアルド下議なども主張する歴史観だ。

 だが、この発言をめぐり、すでに教育関係者から非難が殺到。教師たちの中には、軍政時代に軍から拷問を受けた当事者も大勢いる。また、歴史学者らも、教育相の見解は歴史的事実を曲げた解釈と非難している。

 また、軍の中枢幹部や軍人閣僚は、ヴェレス教育相の発言は今の職に留まるためのもので、軍関係者の意向を無視したものとして怒っている。その一部は「我慢も限界」とし、ボウソナロ大統領に同相更迭を求める動きを見せているという。

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