文協選挙はこれでいい?
ブラジル日本文化福祉協会の評議員が、先月30日の総会で候補者87人の中から75人が選ばれた。来伯して日が浅い記者には今ひとつ仕組みが分からない。
とくに気になったのが、当選者リストに「法人」(団体)と「個人」が同列に並んでいることだ。とても違和感を覚える。普通は別々のカテゴリーではないか。
だいたい、その団体が文協の評議員に立候補したことを、団体の全会員が事前に承知しているのだろうか。なにかを評議員会で決議する場合、いちいちその団体の理事会に図って決めているのだろうか。それとも、会長に一任されているのか。
事実上、会長に一任されているのであれば、団体の代表者が個人でも評議員に当選しているのが、「二重当選」のようで気にかかる。一人で二票行使できるのは、公平ではない。
というか、1千人以上も会員を抱える連合会と、一個人が同じ一票しかないのは、「1票の格差」という民主主義の平等原則からしておかしい。
有名な二世弁護士や高名な判事が関係しているはずなのに、「ブラジル日系社会を代表する」といわれる組織が、こんな風な妙なやり方で選ばれるのは正しいのか。長年変わらずに来ているのであれば、この際見直してみるべきかも。(亜)