松柏・大志万運動会、13日に=「一致団結で優勝目指す」

来社した一行

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 松柏学園・大志万学院(川村真由美校長)は「2019年運動会」を13日午前8時から午後4時半まで、SESIサントアンドレ(Praca Dr. Armando Arruda Pereira, 100, Santa Teresinha)で開催する。

 今年のテーマは松、折り紙、五重塔、竹。一見運動会とは無縁のようだが、それぞれが運動会に於いて求められる忍耐力、独創性、団結力、強靭さを表象するものとして、日本文化の中から生徒自らが選び出した。

 開催に向けては、2月初旬から準備を開始。大志万学院5年生から9年生までが各々の部会に分かれ、招待状作成から運動会で使用する小道具に至るまで主体となって準備にあたってきた。

 委員長となった9年生の中森片岡敬二ルーカスくん、木多なおみブルーナさんは「全体を手伝って進捗管理しなければいけないので大変」と苦笑。木村明美教諭は「人を動かすには言葉を選んで気を配らなければならない。友人から慕われている2人でも大変な仕事だ」と話す。

 また、父兄が参加する競技も生徒自らが考案した。「お年寄りが参加する競技は危険性が無いかなど相手の立場に立って考えさせる。生徒が提案し、先生と何度も相談してようやく競技が決まります」とのこと。こうした経験を通じて、相手を思いやる心を育んでいるようだ。

 当日は、午前の部が1歳半から4年生まで、午後の部は5年生以上が参加する。リレー、綱引き、鈴割などの様々な種目が用意されており、当日は運営から清掃まで全て生徒が担う。保護者には、手作りの写真立てのお土産も。

 松柏2年生の中森片岡義孝ガブリエルくん、中村ナヴァホ愛美さんは「例えば、綱引きは皆で力を合わせなければ勝つことはできない。友達と共に一致団結し、一つのことを成し遂げるのが運動会の醍醐味です」と見所を語った。

 問合せは、同校(11・5908・0019)まで。

 

大耳・小耳①

 松柏・大志万学院の運動会の4テーマは、人生にも通じるもの。降り積もる雪にも折れることなく耐え忍ぶ「松」、一枚の単純な紙から独創的な作品を織り成す「折り紙」そして、釘を使わず組み立てられる「五重塔」は強い団結力を示し、「竹」は躓いて転んでも立ち上がる、しなやかさで強靭な「竹」を表しているとか。準備期間から当日に至るまでの話を聞くと、日本文化の要素が随所に詰め込まれていることが分かる。ここまで生徒の成長を考え抜いて開催される運動会というのは、日本ですらないのでは。素直で思いやりに溢れ、礼儀正しい大志万の生徒たち。ここから巣立った彼らがブラジル社会でどう活躍するのか楽しみ?!