(ダッタフォーリャ)ボルソナロの支持率32%に 歴代大統領就任100日で最低 支持率に貧富の差歴然 イデオロギー面で強い反発も

8日のボルソナロ大統領(Antonio Cruz/Agencia Brasil)

 ダッタフォーリャによる最新の世論調査の結果が発表された。ボルソナロ大統領の就任100日での支持率は32%で、民政復帰後に直接選挙がはじまってからの歴代大統領の初年100日の数字としては最低となった。7、8日付フォーリャ紙が報じている。

 

 在任100日の時点でボルソナロ大統領は「よい」「最良」と評価した人は32%で、これはコーロル(36%)、イタマル(34%)、カルドーゾ(34%)、ルーラ(43%)、ジウマ(47%)の各大統領の新任100日目を下回る数字となった。

 また、「普通」が33%、「悪い」「最悪」が30%に達したが、歴代大統領で、この時期に「悪い」が20%を超えた大統領は初めてだ。

 また、ボルソナロ氏の仕事ぶりは「期待はずれだった」と評価した人が61%にも達した。これも2003年のルーラ氏の45%や、2011年のジウマ氏の39%と比べて、ひときわ高い。

 また、「大統領としてよく働いている」と評価している人は42%で、「働いていない」とした人の50%を下回った。

 その「支持、不支持」の内容だが、「最低給料の5倍以上」の月給を得ている層からは40%以上の支持を得ているが、それが2倍未満の人からは26%のみと、支持に貧富の差が強く表れている。貧困層の多い北東部では、「悪い」「最悪」が39%を占めた。

 また、社会保障制度改革法案審議の遅れなどに見られる政局の混乱や、失業率上昇などにも表れる経済の回復の遅れで、短期間で景気は回復すると期待する人の割合は、昨年12月の65%が50%まで落ち込んだ。

 また、現政権の閣僚間には人気にかなりの格差がある。ラヴァ・ジャット作戦の担当判事としてかねてから人気が高く、知名度も93%に達したセルジオ・モロ法相は59%の支持を得ている。

 だが、他の閣僚の支持率は軒並み30%を下回っている。社会保障制度改革の期待を担っているパウロ・ゲデス経済相が30%なのをはじめ、ダマレス・アウヴェス人権相が25%、リカルド・ヴェレス・ロドリゲス教育相が13%、エルネスト・アラウージョ外相が13%と、ボルソナロ大統領のイデオロギー面を強く反映した大臣の評価が低くなっている。最低は、ボルソナロ氏の社会自由党(PSL)所属で、汚職疑惑が浮上しているマルセロ・アルヴァロ・アントニオ観光相の11%だ。

 また、ボルソナロ大統領が1964年3月31日の軍事クーデターの日を祝おうとしたことに関しては、57%の国民が否定的な立場を取っており、36%の賛成派を大きく上回った。