《ブラジル》暴力犯罪の死者が20州と連邦直轄区で減少=北東部の4州では大幅減

 今年の1~3月は、20州及び連邦直轄区で、昨年同時期と比べた暴力犯罪による殺害被害者の数が減少したと、26日付現地紙が報じている。
 最新統計によると、暴力犯罪の犠牲者(殺人事件や強盗殺人、傷害致死事件による死者)が最も減ったのはセアラー州で、前年同期比で56・6%減。同州では1月に約3週間、刑務所内からの指令でバスや公共施設などを襲撃する事件が続いたが、死者の数は減っている。同州保安局のアンドレ・コスタ局長は、「然るべきところに投資が行われた結果だろう」と語っている。
 続いてセルジッペ州が32・2%減、北大河州が31・2%減、ペルナンブッコ州が27・5%減、リオ州が26・9%減で続いている。減少が目立つのは北東部で、上位4州を独占していた。
 サンパウロ州は7・1%減だったが、サンパウロ市では殺人事件の犠牲者が35%も増えており、州内の他地区との違いが目立った。
 この統計での死者には警察官によって殺された人の数は入っていない。
 サンパウロ州とリオ州の場合、死者の数は共に減少したが、警察官に殺された人の数は各々、12%と18%増えている。