SPFW=モデルがファッション・ショー中に急死=キャットウォークでふらつき意識不明のまま

 4月27日、サンパウロで行われていた「サンパウロ・ファッション・ウィーク(SPFW)」のファッション・ショーの最中に、モデルを務めていた男性が突然倒れ、そのまま帰らぬ人となる事態が発生。ブラジル・ファッション界に衝撃を与えている。
 亡くなったのは「タレス・コッタ」の名で知られるモデルのタレス・ニュートン・ゴメス・アルヴァレンガ・ソアレスさん(25)だ。タレス・コッタさんはこの日、サンパウロ西部で行われていたSPFWで、ブランド「OCKSA」のモデルとして参加。ステージから客席に突き出した細長い舞台をモデルが歩く、キャットウォークに臨んでいた。
 だが、歩いている時から少し足元がおぼつかない感じで、ターンを行った際にふらつき、数歩歩いた後に右側に倒れ、意識不明となった。救急隊によってすぐに病院に運ばれたが、病院に着いた時点では既に息絶えていたという。
 現在、サンパウロ市警は急死の理由を調べているが、まだ詳しいことはわかっていない。
 姉のアレッサンドラさん、母親のエロイーザさんによると、タレス・コッタさんは、モデルによく見られる拒食症や、薬物を使っている様子は特になく、食生活も普通だったと証言している。
 また、タレス・コッタさんは前日もキャットウォークを行っており、そのときは特に問題はなかったという。
 タレス・コッタさんが死亡したとの正式な知らせがSPFWの主催者に伝わった後にファッション・ショーを行ったブランドのモデルたちは、「追悼」「愛」などと書いた紙を持って歩き、タレス・コッタさんへ追悼の意を示した。
 SFFWも、タレス・コッタさんの所属モデル・エージェンシーのバーゼMGTと共同で追悼コメントを正式に発表している。
 なお、タレス・コッタさんの遺体は、4月29日に出身地のミナス・ジェライス州マニュアス市の市営墓地に葬られた。(4月27~29日付G1サイトなどより)