援協4月定例会、黒字計上=創立60周年式典の開催日発表

定例会の様子

定例会の様子

 サンパウロ日伯援護協会(与儀昭雄会長)は「定例役員会」を4月25日、サンパウロ市の本部ビルで開催した。援協創立60周年に関し、記念式典が8月12日午後7時からサンパウロ市議会議事堂にて開催される予定だと発表され、その記念誌発行の進捗状況が報告された。2018年度事業報告書と決算書の審議と承認も行われた。
 他にサンパウロ日伯援護協会の森エリオ理事が常任理事に昇格したことを報告。足立操事務局長が5月13日から6月4日にかけて訪日し、日本財団や公益財団法人日本国際協力財団などを訪問、事業報告を行う予定。
 日伯友好病院を除く3月度決算では、一年分の日本政府「海外移住者保護謝金」が振り込まれ、3月分収入に計上されたことにより5万9422レアルの黒字を計上。同病院を含む全体では1259万3695レアルの黒字を計上した。

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 サンパウロ日伯援護協会の福祉部門を独立させた「日伯福祉援護協会」が運営する福祉施設では、経済的事情から利用費を満額支払えない入居者も受け入れているそう。援協全体の3月度決算では、日伯友好病院を除いても約6万レアルの黒字だが、これは日本政府「海外移住者保護謝金」の一年分支給による恩恵が大きい。普段は基本的に赤字だ。日伯友好病院の利益で補うことにより、援協は福祉施設を運営できている。だが、病院と福祉施設の両方を持ち合わせている日系組織は、援協とアマゾニア日伯援護協会ぐらいのもの。こどものその、憩の園、希望の家のような福祉施設のみで運営を行う組織は、極めて厳しい状況が続く。