憩の園を慰問、居合術披露=二天古武道研究所の青年部

記念の集合写真

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 二天古武道研究所(岸川ジョージ代表)の青年部「隼グループ」が昨月7日に、社会福祉法人救済会「憩の園」を慰問した。生徒ら約20人は同施設に物品を寄付し、更に実践剣術、居合術等を実演し、70人程の高齢者を喜ばせた。
 同部では、毎年2~3回福祉施設を慰問している。これは同研究所の「試合の強さだけではなく、慈悲の心があってこそ本当の武士道」という考えから始まったもの。「慈善活動により、人と助け合って生きる精神が養われる」という。

4年前に貰った竹刀を手に試合に参加する高齢者

4年前に貰った竹刀を手に試合に参加する高齢者

 慰問では、生徒らが中心となり剣術を実演してみせた。岸川代表自らも、700年前創設という日本でも最も古い流派「香取神道流」の二刀流の技を披露。同施設の高齢者らは、熱心にその技に魅入った。
 ある高齢者は、同施設へ5年前に訪問した際に一人の生徒から貰ったという竹刀を手に「昔剣道をやっていた。私も立会いをしたい」と登壇。更にもう一人剣道経験者も前に出て生徒と立会いを行なって会場を盛り上げ、和やかな雰囲気で終えた。実践剣術の実演後は、同施設を見学し高齢者と交流した。

立会いに飛び入り参加した高齢者

立会いに飛び入り参加した高齢者

 同研究所に通い始めて5カ月目だという心理カウンセラーのロレーナ・アラウージョさん(32)は、患者から日本の本を贈られたことから日本の文化や歴史に興味を持った。「日本の歴史や文化は心理学にとても役に立つと思う。今回の慰問は私達の心にとても残りました」と感慨深い様子で語った。
 岸川代表は「高齢者は若い人とたくさん話せて嬉しそうだった。実践剣術も参加する人もいて盛り上がって良かったです」と感想を語った。