《ブラジル》失業して初めて浪費癖を認知=お金を作るため、即売会開く
ブラジル中西部南・マット・グロッソ州カンポ・グランデのフェルナンダ・カストロさん(32)は今年の年頭に失職したが、有り余る靴やカバン、バッグをしまうための大きな棚を作る必要まで生じ、これまでの浪費癖に気がついた。
さらに、家庭内で問題が生じてお金が必要となり、靴やカバン、バッグを売りに出す事にした。
メーカー品の靴やカバンを一律50レアルで売る事にして、商品の写真を撮ると、フェイスブックに即売会を行うとアナウンス。当日は国際空港の前で別の店もある指定場所まで、自分の車で出向いた。買った時の金額よりずっと安い値段をつけた事もあり、数回使っただけの靴や新品のバッグなどはほとんど売り切れたという。
看護士資格も持つフェルナンダさんは、靴だけで約60足を売りに出したが、即売会を開くと決めたのは、どんなにたくさんの靴やカバン、バッグ類を持っていても、実際に生活していくのに必要なものは僅かだと気がついたからだという。
フェルナンダさんはある高齢者の介護を行っていたが、その人が転居したために失職した。「本当に浪費家だったわ。でも、失職した上にお金が必要になったから、思い切って売りに出したの。本当に必要な時は切り抜けるための方法も見つかるものね」という。
「どんな仕事でもいいと思って職探しもしたけど、ぜんぜん見つからなかったわ。仕事がないって、大変な事よ。即売会に来た人達が、もっと別のサイズの品物はないのか、セールスの仕事はやらないのかって聞いてきたから、半分その気になったけど、商売としてやるのなら、元手がなくちゃね」と屈託なく笑った(13日付G1サイトより)