■訃報■ハワイ報知社元社長 ポール・円福昭道氏

ポール・円福昭道氏

ポール・円福昭道氏

 【ハワイ報知5月22日付】ハワイ報知新聞社の元社長、ポール・円福昭道(ポール・えんぷく・しょうどう)氏が5月20日午後2時32分、病気のため米国ホノルル市モイウェイ1339番地の自宅で死去した。オアフ島カフク生まれ。92歳。葬儀・告別式の日取りは未定。
 1931年、本派本願寺開教使の父親円福常照が脳梗塞で倒れたため、一家は父の生家のある広島へ引き上げた。崇徳中学から早稲田大学理工学部を卒業し、終戦後の51年、ハワイへ戻る。パラマ学園、マノア日本語学校の教師、日本語放送局KULA勤務などを経て59年、ハワイ報知社に入社。
 ハワイ報知社が日本の静岡新聞社の傘下に入った後、67年、ハワイ報知社5代目社長に就任、2012年まで務めた。1994年、勲5等旭日双光章受章。海外日系人新聞放送協会名誉会長。 英字紙「ハワイヘラルド」を創刊したほか、観光客向けの「アロハ」、日本からの進出企業を対象にした「ハワイビジネスニュース」などの企画を立ち上げた。後に「アロハ」は無料誌「アロハパラダイスガイド」、「ハワイビジネスニュース」は有料月刊誌「アイランドトレンズ」に発展した。
 2007年には報知新聞100周年記念企画「日系パイオニアズ」を実施した。