《サンパウロ市》鉄道停止件数が37%増加=11年以降で最悪の数字に

サンパウロ市の鉄道停止件数のグラフ(3日付G1サイトの記事の一部)

サンパウロ市の鉄道停止件数のグラフ(3日付G1サイトの記事の一部)

 施設老朽化なども原因か、1~4月のサンパウロ市の地下鉄と郊外電車(CPTM)の停止件数が、昨年同期比37%増の52件に達した。この数字は、2011年の情報公開法の発効後、最悪となっている。
 機関別の運行停止件数は、地下鉄34件、CPTM18件(昨年同期は32件と6件)となっている。停止件数は、原則的に、ある区間の電車の走行が通常の運転間隔を5分以上上回って止まった場合を示す。電車の走行停止は、技術的な問題の場合と、線路に人がいる(自殺や転落を含む)場合に大別される。
 地下鉄での停止件数は、地下鉄15号線の6駅(モノレール、全長8キロ)が通常の営業時間帯に運行されるようになった事で急増した。
 15号線では、通常の時間帯での操業から1週間も経たない1月17日にもオラトリオ駅とサンルーカス駅の間で問題が生じ、ヴィラ・プルデンテ駅とサンルーカス駅の間と、サンルーカス駅とヴィラ・ウニアン駅の間が各々、片側の線路だけ使って運転されるなど、様々なトラブルが発生。同線での停止件数は地下鉄全体での半数以上を占めている。
 また、今回の統計には入っていない(集計期間外)が、5月16日未明には、オラトリオの操車場で走行開始前の準備を行っていた車両のタイヤが外れるという事故も起きた。
 15号線では、1月29日にも、線路の部品の一部が外れ、市東部の大通りに落ちるという事故が起き、減速運転を強いられた他、1月29日夜には、サポペンバ駅の近くで空の車両が、プラットホームに乗り付け、客が乗車するのを待っていた車両に衝突する事故も起きている。(3日付G1サイト、5月16日付けG1サイト、1月17日付G1サイト、1月29日付G1サイト、1月30日付G1サイトなどより)