東西南北

 14日のゼネストでは、サンパウロ市でも、とりわけ午前中に通勤、通学の足に支障をきたした人が少なくなかった。民営化されていてストに不参加だった地下鉄4号線、5号線の利用者は、1~3号線の部分運行されていた区間との接続が良く、ほとんど通常と変わりなく利用できたという。ただし、部分運行だった1~3号線の利用者は、運行区間に届くまで、大混雑の代替バスを利用しなくてはならず、大変だったとか。だが、ほぼ終日運行がとまった、2013年のサッカー、コンフェデ杯のときのゼネストに比べると、今回はだいぶ軽かったのも事実。コパ・アメリカ開催期間中も6年前のようにはならなさそうな気も。
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 セルジオ・モロ法相らを巡る漏洩情報による「ジ・インターセプト」の暴露記事に関し、現地メディアの反応が真っ二つに割れている。すっぱ抜きスクープで知られる週刊誌「ヴェージャ」は、「英雄モロ氏のイメージが崩れた」とし、かなり厳しい論調の記事を展開したが、その一方で、同誌同様に中道右派のイメージのあるエスタード紙は、「ハッキング」に焦点を当て、モロ氏を被害者として独占取材した。この問題、果たして今後どうなるか。
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 コパ・アメリカに日本代表で参加している日本のホープ、久保建英選手が14日、名門レアル・マドリッドに移籍すると報じられた。日本人選手としては快挙の報としてとらえられている。久保選手は、奇しくも12日の全国選手権を最後にサントスを退団したロドリゴと同僚となる。年齢もポジションもほぼ同じ2人の活躍に期待だ。