東西南北

 G20で訪日したボルソナロ大統領は6月29日、BRICS首脳と対談を持った際、ロシアのプーチン大統領の前でベネズエラ問題に言及するのを避けた。ロシアはベネズエラのマドゥーロ独裁を支援している国の一つで、この機会が南米を代表してプーチン氏に同問題に関する苦言を伝えられる絶好の機会だったのだが、それを逃した。ボルソナロ氏は、言及できなかった理由を「二極化を避けたかったから」と説明した。だが、対談の際の写真を見ると、冷めた表情で見つめるプーチン氏にボルソナロ氏が威圧されているような感じも。普段は威勢のいい左翼叩きも、国際舞台ではなかなか難しいか。
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 6月28日、サンパウロ市南部パライゾにある心臓疾患専門の病院「HCor」の空調設備(外部)で火災が発生した。診療時間中の17時30分頃の火災で、黒煙もあがったために心配されたが、消防車12台がかけつけて消火にあたり、まもなく鎮火。死傷者は出なかった。職員や患者たちは近くの通りに避難した。前日手術を受けた患者の付添い人は「横になっていた時に叫び声があがり、びっくりした」などと語っている。ちょっとした恐怖体験だっただろうが、無事でよかった。
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 今日2日は、サッカーのコパ・アメリカの準決勝、ブラジル対アルゼンチン戦が行われる。場所はベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアム。「同スタジアムで準決勝」というと、2014年W杯での悪夢のドイツ戦を思い出すが、そのイメージを払拭する試合をセレソンに期待したい。試合開始は午後9時30分だ。