《サンパウロ市》路上行商人の新規管理制度を発表=「闇経済終わらせる」と市長

 サンパウロ市役所は1日、市内に約4万5千人いるとされる路上行商人(カメロー)のオンライン管理システム「ト・レガル」を導入すると発表した。1、2日付現地各紙・サイトが報じている。
 ブルーノ・コーヴァス市長(民主社会党・PSDB)は、「このプログラムは、市内の人通りの多い場所で行われている行商行為の合法性、透明性を高めることを目的としている」と語った。
 カメロー管理システムは既にあり、登録者には登録場所での営業許可証が発行されているが、管理がより簡素化され、許可証の発行も早くなると市は説明している。市長は「市内には4万5千~5万人の行商人がいるが、許可証を持っているカメローは7千人。それ以外は非合法だ。ト・レガル導入の最大の利点は、闇経済を撲滅させられること」と語った。市長によると、従来は最大130日かかっていた許可証発行が、新制度では4日以内で済むという。
 新制度では場所を指定して、最大90日間の営業許可を与える。営業許可期限は延長可能だ。
 行商人はサイトtolegal.prefeitura.sp.gov.brで登録を行い、営業許可料を支払う。許可料は、立地や営業面積で変動するが、最低価格は1日10・72レアル/平米だ。
 サンパウロ市区役所統括局のアレシャンドレ・モドネージ局長によれば、「市内の70%の土地で行商行為が可能だ」という。
 また、行商行為は全て法の管理下におかれ、非合法商品や違法コピー商品の取り扱いは禁止される。こうした違反の取り締まりは、各区役所の担当業務となる。